土曜日は小雨の降る信越トレイル北の起点、森宮野原へ。
栄村口登山口に車を停めスタート。
途中テン場までトレイル上に水場は無いので2.2リットル積み、
なんだかんだで7kg近いザックでスタート。
天水山までは林道歩きがメイン、雨は強くなったり弱くなったり。
トレイルはマディでかなりスリッピー。
三方岳までの間で1か所崩落がありましたが、
サイドにテープがつけられ迂回路があります(半分藪こぎ)。
この後は関田峠の手前まで繰り返し、繰り返し、細かなアップダウンが続きます。しかも急登です。
フラットなところは、日本海側からの風で木が軒並み曲がっていて、かがんだり足を上げたりの繰り返しです。
2泊3日で北から南へ抜ける方はビバークポイントが難しいのですが、
関田峠でグリーンパル光原荘のキャンプ場にいったん降りるか、
一つ手前の野々海高原で、次の日に桂池まで。
1日で次のとん平テントサイトまで行こうとするとけっこうキツいかも…
鍋倉山まではそこそこ登りやすく、その後から下りが格段に歩き走りやすくなります。
ここからトレイルがガラッと変わり、急登も少なく足元もフカフカの落ち葉で、
木の根や岩が少なくなっていきます。
仏ヶ峰から降り、次の桂池まで行きます。
いったん標高750mぐらいまで下がり少し登ると800mの桂池到着。
ちょっと先の太郎清水で水を汲み、今日はここでビバーク。
39km、D+2,800mですが数字以上にキツいです。
今夜はビバークレーションに、チーかま、チータラ、焼きつくね、コーンスープ、レーズンとかなり遠足気分。
到着後出発までは雨もほとんど降らず、夜は星空も所々見えました。
3時40分に起きシェルター内は6℃、外は2℃。
やっぱりUberlightはこれぐらいが快適に眠れます。
今回はHiker‘s Depotさんのトップキルトにfinetrackのポリゴンシールドでこちらも快適。
ゆっくり支度をして4時50分に出発。
国道292号までは下り基調で、土メインの林道も多くかなり走れます。
まだ暗かったのでゆっくりでしたが、ドライな昼間なら最高に気持ちよく走れます。
ここからは舗装路の後は林道を3kmほど登りますがここでいきなり雨。しかもかなり強い降り。
この後ゴールまでずっと強雨でした。
毛無山を過ぎると極上の下りで希望湖へ。
沼の原湿原の木道は本当に滑ります。
赤池からは林道を進みますが、ここが土砂崩れで2か所道路が土に覆われていました。
袴岳までの手前でさらに雨風強くなりミゾレっぽくなり寒い。
万坂峠までの下りもドライなら最高に気持ちいいところですがスリッピー。
最後の斑尾山まではスキー場直登ですがメチャクチャ寒い…
1250mを超えると雪になり、ようやく山頂へ。
斑尾高原ホテル方面への下りもメチャクチャ滑る。
下は雨が強くずぶ濡れで斑尾高原ホテル前には6時間50分で到着。
スタートからちょうど70km、D+4,800m。
バスは13時半まで無いので飯山駅まで約9.5kmのロード。
最後はちょうどローソンがあり、お昼を買って駅に着いたのは13時前、電車が25分待ちで食事にはちょうどいい。
森宮野原駅までは50分、距離は30kmしかないのに、
トレイルだと倍以上。このパターンは珍しい。
森宮野原駅からの4km、D+250mを入れると、
トータル約85km、D±5,100m。
今回はMMAのSide Slit Run Pants Plus。
これ、寒い時期には本当にいいです。
長いレースになると、膝を固定することが故障の原因になるので、
ロングタイツを履かないことにしてます。
これはちょうど大腿四頭筋が隠れ、膝は覆われないので、
カーフゲイターと合わせるとかなり暖かいです。
長時間行動でも擦れず問題ありません。
https://tmrc.tokyo/collections/bottoms/products/mma-side-slit-run-pants-plus-chacoal-gray-1
カンフゲイターはR×LのMERINO WOOL LEG COVER。
コンプレッションが無いので長時間履いててもストレス無く、
濡れても保温力が落ちないので、
今回のようなシビアなコンディションでも快適に過ごせました。
足首の冷えが寒さにもつながるので、これからの時期に重宝しそうです。
https://www.rxl.jp/product/items/TMW-LEG.html
この時期の上越は本当に天気が変わりやすいです。
いつ雪が降ってもおかしくない、0℃前後ギリギリ。
かなりマディなサーフェスで、1月のSPINEのコンディションにそっくりでした。
SPINEも雨や雪が降ったりやんだり、風もかなり強いので、
ウェアリングに本当に気を遣います。
2か月後のいいシミュレーションになりました。
とはいえ信越トレイルはやっぱり厳しくも優しい森です。
東は修行のようなアップダウンの繰り返しで、ひたすら自分と向き合う時間。
西は気持ち良く走れる、まさにトレランフィールド。
これを東西にキレイにつないでくださっている信越トレイルの方々に本当に感謝です。
10月がこのロングトレイルのベストシーズンかもしれません。