昨年はシチリアのCDC(530キロトレイルレース)に出たGW、今年の開催はないので同時期に開催されるものを探した結果がナミビアの砂漠レース。これまで砂漠のレースは聞いたことがあるものの未体験で、食料や寝袋は背負って走る、という規定しか知らない。
ナミブレースはレーシング・ザ・プラネットが催行しているもので、一日40キロx6ステージと最後に10キロの250キロ。5ー6ステージは一気に2回分走るので途中に仮眠所が用意され、夜中にも走るので涼しくて距離が稼げる。最後の10キロはウイニングランで、ツール・ド・フランスで言えばシャンゼリゼを周回する最終日みたいなもの。
この大会はテントと4リットル程度の水は用意してくれるものの、レース中の食料と寝具は全部持っていかなくてはならない。水2.5リットルと6日間の食料と寝具で最低6キロを背負う。ワタシはUL(ウルトラライト)派の対極にあるHD(ヘビーデューティー)派なので16.5キロ。もっとも毎週末その程度を背負って山を登っているので、普通と変わらず問題なし。距離も累積標高も大した事がなく、砂地も富士登山競走で走り慣れているから問題なし。
レースは毎日40キロなので最速は約4時間、最遅で約10時間。朝8時にスタートするので日が暮れる前に皆ゴールする計算となり、ゴール後はキャンプファイヤーやテーブルを囲んだテント群で反省会。ただし場所柄シャワーはなく、アルコールもなし
旅程は成田インチョン
アディスアベバ
ケープタウン
ウォルビスベイ
スワコプムント。
0日目はスワコプムントのホテル中庭で装備品チェック。ナイフやライトなど32種類の必携品と、食料は14,000キロカロリーあるのかなどを広げて見せます。その後はバスとジープに揺られて砂漠の奥のキャンプ地へ移動。参加者の9割は大型テントで数人一緒に寝るところ、ワタシは個人テント派。現場でテントを張りはじめたら、足にマダニが這い上がってきてる。手で払って踏み潰そうとしたものの、地面が砂なので潰せない
結局砂ごと違うエリアに持っていくこと計4回。
ステージ1日目は沿岸部、しかも塩田の間の道を縫って走るので通る風が涼しくて助かる。塩湖の付近なので周りは白く、写真だけ見ると雪が残る冬の写真に見える。
2日めは少し内陸部に入り、皆が想像しがちな砂漠の砂丘を進む。砂丘の下りは立ち止まると蟻地獄よろしく埋まっていくので、砂と同じ速度で下っていくのがポイント。砂がきめ細かくフカフカに積もっているので足元の砂は水の動きに近い。また砂丘の端は角度がついててきれいに分離していることを発見。
3日めからは内陸部に向かうので、急に熱くなってきた。チェックポイントにしかない日陰では、ボランティアの方々が水でスプレーしてくれて助かる。日陰でも40℃オーバーで、この先は最高気温を3日連続で更新。チェックポイントで足を冷やすついでに電気シェーバーでヒゲを剃りだしたらウケて、撮影されて即SNSに拡散された模様。F1で言えばタイヤ交換ついでに降りてコーラを飲むようなものか?
4日めはムーンバレーと呼ばれる川底のようなトレイルを進む。途中でランニングしている人を見かけたが、近くにあるオアシスという名のホテルに宿泊しているお客さんだった。5日めはスタートから山岳地帯で、この日は倍の80キロ区間。昼は最高に熱くて54℃を記録し、午後2時に通ったチェックポイントではコーラが振る舞われた。50度の熱いコーラが美味しく感じられるのは、後にも先にもないかも。
ここをピークに、日中の熱さがないナイトランに変わるので快適。途中のテントで1時間寝るだけで再起動して走り出し、午前4時にはステージを終了。その後丸一日キャンプ地で休養してから最後のご褒美的なラストランが10キロ。見納めとなる砂丘を横目にビーチでゴールすると、ビールやピザが用意してあり満足度が高い。
これまでいろんなトレラン大会に出てきましたが、このレースは経験値が二段ぐらい上がる別格な大会だと感じました。
各種大会に出て、さらなる刺激が欲しい人はぜひ!