3時半に起きて4時に宿の食堂に行くとスタッフの方が朝食を既に用意してくれていて本当に感謝。
こんなのはイタリアで泊まっていても初めて。
今日は長丁場なので多めに食べて4時40分に出発。
ロードを1kmほど進み1,850mあたりからトレイルへ。
登り基調の時折走れるなだらかなアップダウンを繰り返し、
一度林道に出て川沿いのトレイルが不明瞭でルートファインディングを慎重に。
川を渡るといきなりの急登で切れ落ちたロープの場所も。
まだ暗いのでライトをつけながらゆっくり進みます。
2,200m前後の小さなアップダウンを進んでいると明るくなってきて、
左側前方にはBionazやTORでも通るOyaceの街が見えます。
3時間でRifugio Crête Sècheへ。
ここからの登りが急でテクニカル。
岩もゴロゴロしていたり、ザレ場もあったりしますが、晴れてきて高度を上げると絶景が広がります。
3,200m近いCol di Mont Geléは素晴らしく、風が涼しい。
ここからの下りが超テクニカル。
まずマーキング無し、明確なトレイルは無く、
雪解けの小さな沢と岩場を左右に行ったりきたりしながら、
下りやすいルートを探して進みますが難しい!
左側には山陰に氷河地帯があるので、
近くなるとトレイルも足が少し沈んだりします。
そして2,500m付近の小さな湖に降りる手前がどう探してもトレイルが無い。
かなり急でガレていて、下りやすい場所を選んだら雪解け水がガンガン流れている沢みたいなところ。
ホントに合ってるのかと思いながらなんとか下りちょっと進むとBiv. Regondiでホッと一息。
この区間にすごく時間がかかりここまで6時間。
ここのBivaccoには何人かの方の寝袋や装備が置いてあり、
近くをトレッキングされてました。
ここからはなだらかな下り、フラットな区間を進み、2,200m付近で林道へ。
ここが一番長い林道、左手の下にはTORの最後のライフベースOllomontの街が見えます。
一度100mアップしてまた林道が長い!
気持ちよく小走りしていたらRifugio Champilloへの登り口を500mほど過ぎてしまい戻る。
そしてようやくTORのコースに合流。
ここからしばらくはTORと同じコース。
Rifugio Champillonは人でいっぱい大賑わい。
Col Champillonには14時15分。
ここから下って森の中の林道に入ると小雨がパラパラ。
3kmほど進んでTORのコースと別れてさらに林道を2km登るとようやくトレイルへ。
ここも最初は急登。
しだいにガスってきて風も強い。
ガレ場でトレイルも不明瞭なトラバースで歩きにくく要注意です。
Col Barasson Occ.は何も見えず雨風強いので早々に下山開始。
すぐになだらかな林道になるも石が多くて走れずほぼ歩き。
道路が見えてくると最後のサンベルナール峠への登り返し。
なんだかんだで57km、D+4,000mを12時間で、
本日のお宿、湖畔のHotel Italiaへ。
ここで「イタリア」という国境の標識があり、スイスに入っていたことを知りました。
標高2,500mはやはり冷えます。
厳かな雰囲気のホテルだけど、間接照明のみで山奥のお宿といった感じ。
夕食は迷わずポレンタとパスタにクレームブリュレをチョイス。
明日は少し時間に余裕があるのでゆっくりと。
そして最終日、朝食は時間が早く作れないとのことで、
クロワッサンとジュースだけいただくと、
「朝食を出せない代わりに持ってって」とのことでチョコレートを2枚いただき、
天気いまいちの中6時前に出発。
サンベルナール峠は舗装路を車がかなり通るので、
舗装路の間のトレイルを最初は下ります。
Col St. Rhemyまでは雨が降ったりやんだり、
それほど急ではなく、次のCol des Ceingles2,800mを目指します。
ここもなだらかな登りで、やっぱりTORの最後はご褒美区間。
コルから2,500mまで下り少し登り返すと、
Rifugio FrassatiでTORのコースに合流。
ここからがヤバかった。
いきなり雷雨、しかも雷がかなり近い、
マラトラ峠手前は暴風雨、峠はとても立っていられないほどで、
峠からの下りもBB弾のような横殴りの雨がたたきつけます。
と思ったら2,600mまで下ると晴れてきて、
グランドジョラスの手前に虹!
イタリアで虹を見たのは初めてでした。
その後はTORがツールドモンブランに降りる分岐でそのままもう一度登り、
後はご褒美のような極上絶景なだらかな下り区間。
ここは、TORのコースよりもGlacierの方が時間かかりません。
途中羊の大群がトレイルを通せんぼうしてました。
そしてクールマイユールには13時半前に到着。
32km、D+1,800m。
シャモニーへのバスは16時なので余裕あり。
ゴール地点でジェラートを食べながらビショビショのシューズとソックスを乾かし、
バスターミナル近くでピザを食べて、
シャモニーで乗り換えてジュネーヴ空港には18時半前に到着。
ロッカーで荷物を回収してチェックイン、
翌23時前に羽田着。
さぁ、このコースを軽い荷物で通しでいったらどうなるのか、
本当に楽しみです。