道の駅すばしりを朝の2時40分にスタート、天気は薄曇りで少し星が見えます。
マイカー規制をしているあざみラインを基本歩きで、傾斜が緩いところは時折走りながら進みます。
コンビニで1.5日分の食料を調達して背負い、水は1リットル、ザックの重量は6.5kgぐらいとまぁまぁ重めです。
昨年から山小屋での補給が難しくなり食料を担ぐことが多くなりました。
日持ちメインで基本はパンを大量購入し、少し開封してつぶしてザックの隙間に押し込むのがデフォルトになっています。
他には、最近高プロテインのエネルギーバーが安価で手軽に手に入るので何本か持っていくようにしています。
正面に見えるご来光目当ての登山の方のヘッドライトがキレイに並ぶのを見ながら、
2時間15分かけてゆっくり登り、5時ごろ登山口の茶屋で一休憩。
既に協力金回収・検温のスタッフの方はスタンバイされていて早朝から頭から下がります。
茶屋のご主人も起きていらして少し談笑。自販機でポカリを2本補給してスタートです。
トレランではない長旅なので、ステップを踏んで走ったりはせずストックを使った歩きが基本。
既に先行されている登山の方が何人かいて少しずつ追い抜いていきます。
日の出とともに晴れ間も出てきて日差しが暑めです。
2021年富士山開山最終日ということもあってか平日でもご夫婦? で登山の方がちらほらといます。
須走口は御殿場口よりもトレイルが固く、吉田口よりもサーフェスがシンプルで歩きやすいので割とスムーズに登れます。
頂上には8時前に到着。ペースは上げずゆっくりです。
頂上の茶屋は最終日ということもあり閉まっていました。雲海が素晴らしいです。
下山を始めるとご来光を見た後で降りていく方が多く、外国人の方もけっこういます。
例年ならアジア系の方が多いのですが、今年は絶対数が少ない分、欧米系の方が目立ちます。
木の杖や国旗をつけた方は大体外国人の方ですね。
みなさんつづら折りの下りに苦戦して、途中で寝転がって休憩したり、高所にやられている方が目立ちます。
今年も5合目の馬は健在で乗っている方もちらほら。
頂上から1時間ちょっとかけてスバルライン5合目に到着しポカリを2本補給して小休止。
ここからは精進湖登山口を使って下山開始。
すぐに登ってきた年配の男性の方1人とすれ違いましたが、以降は下山まで誰にも会わず。
精進湖登山道は約18kmあり、登山道には結構大きめの石が多くそれほどスムーズには走れません。
スピードが出るのは標高を1,300mぐらいに下げて傾斜が緩やかになり始めてからです。
水の補給はできないのでスタート前によく計算する必要があります。10年以上前に初めてここを下ったときは水切れで苦労しました…。
2時間20分かけてようやく東海自然歩道と交差するところに到着。
ドリンク少な目でしたがまだ大丈夫だったので、精進湖で自販機補給はせず本栖湖に向かいます。
本栖湖へのトレイルは春・秋がおススメです。
静かな森を、颯爽と駆け抜けるも良し、ゆっくり歩くも良し、本当にいいトレイルです。
この時期は蜘蛛の巣だらけ… 本栖湖に到着する頃には蜘蛛の巣まみれになっていました…
12時過ぎに定番の本栖湖駐車場向かいの自販機で休憩・補給です。ここは少し長めに。
そして大休憩時はシューズを脱いで足を伸ばし、少しでも上に上げるのがいいということは、
ここ数年400km超のレースに出てきて身につきました。
レースの経験というのはこういう長旅のファストパッキングでとても活きてきます。
次に向かう天子山塊は水場が無いため、スポーツドリンクを2リットル積み、さらに500その場で補給。
日差しが時折照りつけ暑いので水分多めで進みます。
水分を担いでいることもあり竜ヶ岳への登りはけっこうキツい…
下山してくる方と何人かすれ違いながら、湖畔から1時間ぐらいで到着。
山頂には2人組のパーティが2組。
小休止後すぐに出発し、笹が多めの雨ヶ岳方面へ。
雲が出てきて涼しくなってきましたが夕立が心配です…
端足峠から雨ヶ岳への登りはいつも本当にキツい…
途中で1人降りてくる屈強そうな関西弁の方から応援され元気をいただきました。
雨ヶ岳に着くころにはガスガスで展望無し。
毛無山に向かうにつれ雨がパラつくようになりますが、幸い本降りにはなりませんでした。
UTMFが始まった当初、この辺りは整備がされておらず歩きにくかったのですが、
今は看板も要所で整備され、草も刈られており枝も落ちておらず、
かなりトレランやファストパッキングに向いたコースになっています。
雪見岳・熊森山を過ぎ、長者ヶ岳の手前でライト点灯。
9月になり本当に日が短くなりました。今回の旅では17時50分ごろには暗くなりライトを点灯することが多かったです。
東海自然歩道をたどり上佐野への下山の分岐は昼間でも少し分かりにくく、
「えっ? ここを、こっちの方向に下るの??」という感じです。
進行方向はよく地図とコンパスで確認すれば、確信して降りられ始めます。
上佐野への下山道はトラバースが続き、
トラロープの設置されたザレた幅の狭い箇所が多いため、
谷側の足を踏み外さないよう要注意です。
南部町のHPでも注意の記載がされていますので行かれる方は事前に確認してみるのがおススメです。
下山口が近くなってくると沢沿いで取水可能なポイントがいくつかあります。
明日午前の南部町のコンビニまで水場は無いため、
ここで2リットル水を追加で汲みました。
もちろん今回の旅でもBeFreeの浄水フラスクを使用。本当に便利です。
最近はレースでも必ず持ち歩くようにしています。
特にTor des Glacierのようなセルフに近いレースでは好きな時に水を飲めるので重宝しています。
https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=100674
上佐野に下山し、東海自然歩道を佐野峠まで登り返して1日目は終了。
21時過ぎと長時間行動になりましたがそれほど疲労は溜まっておらず大丈夫そう。
軽くストレッチをしながらパンとプロテインバーを食べ、
マルチビタミンを飲み、歯を磨いて就寝。
18時間45分、78.6km、D+5,700m。
2 コメント
初めまして。コメント失礼します。いやはや凄いボリュームですね!こんな山旅が出来るのは素晴らしいですね。リストウォッチは何を使用されているのでしょうか?
どうもありがとうございます。久しぶりに良い旅ができました。
リストウォッチはGARMINのfēnix 6X Pro Dual Power Ti Black DLCを使用しています。
国土地理院の1:25000の地図が入っており、GPSデータを取り込んで軌跡をカラー表示できるので重宝しています。